ちょっとした気分転換に、どこか物足りないと感じるお部屋のアクセントに、ホームパーティーのキラーコンテンツに……ペイント、いかがですか?
今回は、一般家屋向けのペイント文化の普及に努めるROOMBLOOMの土井里紗さんに、失敗しないペイント方法や、プロだけが知っている(!?)マル秘テクニックを教えてもらいながら、リノスタのライターが体当たりレポート!
気になった方はROOMBLOOMのワークショップやイベントで、実際に体験してください!!
まずは準備から。
ペイント体験を行うのは、新宿にあるROOMBLOOMのショールーム。 まず、注意したいのがお洋服です。水性のモノを使う場合、身体についても洗えば簡単にとれますが、服だととれにくいので、ちょっと大変。必ず汚れても大丈夫なものを着るようにしましょう。リノスタライターは、ROOMBLOOMにあるエプロンを貸してもらって、さっそく職人さん気分。ちょっとテンションがあがります!
ではさっそく、塗るための準備をしていきましょう。まずはマスキングから。ペイントしたい場所の端の部分に沿って、上から下に向かってマスキングテープを貼っていきます。ちなみに今回は、ROOMBLOOMのホームページでも購入できる『ペイントパーティーキット』を使用。もちろんマスキングテープも含まれています。色がカラフルですごくカワイイ!!
土井さん、マスキングテープを貼る時のポイントは?
「テープと壁の間に空気が入ってしまって、気づかないうちにテープの裏にペイントがついてしまっていることがあります。それを防ぐために、キュッキュッと押す感じで貼っていってください。それと、乾いた後に剥がしやすいよう、細切れで貼るのではなく一直線で貼った方がいいですね」
さあ、貼れた! じゃあ待ちに待ったペイント、行っちゃいましょう!!
「あっ、待ってください! マスキングテープが貼れたら、次は「マスカー」というビニールシートを貼っていきます。これを貼っておけばペイントが跳ねたりしても大丈夫なんですよ」
おっと、ここでフライング。ちょっと先走ってしまいました! ではマスカーを貼っていきましょう!!
「マスカーの端にはテープがついているので、それをマスキングテープの上に貼っていきます。そして壁にフワッと沿わせると静電気でくっついてくれるんですよ」
ほんとだ。壁にくっついた!! これで何があっても万全。 もちろん『ペイントパーティーキット』には、マスカーも含まれていますよ。
では今度こそ、お待ちかねのペイント、いきましょう!
いざ、塗らん!! の、その前に……
ではお待ちかね、塗りの工程に入ります! ここで必要なのは、ペイントを入れるためのバケツ、塗るためのハケとローラー、余分なペイントを濾すためのネットなどになります。もちろんこれらは、『ペイントパーティーキット』にすべて入っていますよ!
「ペイントを開ける前に必ずやってほしいのが、軽く振ること。飲み物と同じで、ペイントの成分が沈殿していくので、忘れずにやってください」
なるほど、開ける前に、まずフリフリ。その後、服につかないように注意しながら、バケツに入れていきます。思っていたより匂いもなくて、いい感じ!
最初はハケで。次にローラーで!
やっと、やっと(と言っても、スタートから15分ほどしか経っていませんが)塗っていきます。最初に使うのは、ハケ。
「まずは細かい部分から。ご家庭だったら、コンセントの周りや壁の隅などですね。ハケはエンピツ持ちをすると塗りやすいですよ」
塗りたい色のペイントを含ませて、マスキングテープの縁を塗っていきます。あら、意外と簡単にできるものだな。
細かい部分や隅の方を塗れたら、次はローラーです。ここでも何かポイントはあるの?
「上から下に向かってスタートすると、ペイントが垂れてしまうことがあります。なので、最初は下から上に塗ってください。そこから『W』の字を描くように、上下に動かしながら、横に塗り広げていくイメージですね」
下から上に、その後「W」を繰り返す感じで……。うん、やっぱり簡単だ!
「ローラーを折り返す際に、目線の高さを外すのがコツですね。その辺りがキレイに塗られていたら、たとえば来客の時でも、ゲストの方にキレイに塗られている印象を与えられると思います」
なるほど! いいことを聞いた!! ローラーの上下を繰り返す際に、目線より上か下のところで折り返すのがいいんですね。じゃあさっそくやってみよう!!
最後の仕上げは……
よし、ローラーも塗りきったし、これで終わりかな?
「すべての面が塗れたら、最後は、これまでのように『W』ではなく、一番下から一番上に向けて、1方向に塗っていってください。それをするとキレイになりますよ」
確かに今のままだと、少しだけ折り返しの跡が見えてしまう。1方向にグイーッと。でも、どうしてもムラがあるように見えるなぁ……
「それはすべての面が乾き切ってないからです。完全に乾いた部分と、半乾きの部分がムラに見えているだけなので、大丈夫ですよ」
そうなのか! じゃあ安心。最後の工程として、マスキングテープとマスカーを剥がせば完成! ここでも何かポイントが?
「はい。マスキングテープはペイントが完全に乾き切る前にはがしてください。乾き切ってしまうと、テープと一緒に塗膜まで持っていってしまって剥がれてしまうことがあります」
なるほど。じゃあ、そろそろ剥がしちゃって大丈夫かな? ビリビリ〜っと。うん。簡単だ! 晴れてカンセーイ!!
みんなが満足、お部屋もオシャレに。
は〜、楽しかった。ペイントの仕上がりもいいし、大満足! 思っていたより、本当に簡単だったなぁ。
「初めてでもキレイに出来上がるので、みなさんとても満足していただけます。今回は体験なので、1回だけ塗りましたが、基本的には2回塗りがオススメ。乾ききった後、同じようにもう1回塗ると、さらに色が馴染んで、美しく仕上がりますよ」
ほぉ、本当は乾いた後にこの上からもう1回塗った方が、もっとキレイにできるんですね!
「午前中に1回目を塗って、ランチでもしながら乾燥させて、午後に2回目を塗る、といったスケジュールもいいですよね。外の風が当たる場所なら、夏場であれば1時間もあれば乾きます」
残っているペイントや、使った後の道具はどうすればいいの?
「余ったペイントは、缶に戻して大丈夫です。きちんと密閉して冷暗所に保管しておけば、固まってしまわない限り、何度でも使えますよ。道具も水洗いして、再利用してください」
今日はここまで。お疲れ様でした!
今回のように1回塗りであれば、準備から含めて1時間もかかりませんでした。仕上がりも、問題なし。気軽に、簡単に、部屋の雰囲気を変えることができます。
そして、何より思い出ができたり、塗ったものへの愛着がわいたりするのもペイントのよいところ。お子さんがいるご家庭や、友人同士でやるのも、とっても楽しいと思います。
いきなり壁に塗るのに抵抗がある方は、もちろん小物からスタートするのもよし。気になる方は、まずはショールームで体験するのもいいですね!!
PHOTO by RENOVATION STYLE スタッフ
ペイントパーティーキット FULL wall set
【内容】
・ペイント 6kg(およそ壁4面/6畳間(約18㎡分))
※2色まで選べますが、4kgと2kgの組み合わせになります。
・ペイントグッズ 3〜6人分
(ローラーハンドル・ローラースポンジ-6インチ・刷毛・マスキングテープ・マスカー各3セット/バケット・ネット各2セット)
★サポートグッズをプレゼント!
【内容】
缶オープナー、手袋(3セット)、ウェットティッシュ、ペイント取り分け用ポリカップ・タオル・ゴミ袋
¥18,900(税込)
ペイントパーティーキット ACCENT wall set
【内容】
・ペイント 2kg(およそ壁1面/6畳間(約6㎡分))
※一色のみ
・ペイントグッズ 2〜4人分
(ローラーハンドル・ローラースポンジ-6インチ・刷毛・マスキングテープ・マスカー各2セット/バケット・ネット各1セット)
¥8,100(税込)
ROOMBLOOM 東京ショールーム
東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー
リビングデザインセンターOZONE 6F
10:30 – 19:00 水曜日定休(祝日を除く)
*その他OZONE休館日に準じます
イベント・ワークショップの情報はコチラから:http://room-bloom.com/events/
WRITER'S VOICE
色選び、塗り、終わった後の乾杯(!?)、すべて楽しめる!
想像していた以上に、簡単にできるけど、適度に“手を加えた感”というか、きちんとDIYしている感覚もあって、とってもオススメです。
今回の体験でセレクトした色は『concentration』というROOMBLOOMさんのオリジナルカラーで、落ち着いた深い色合いは、寝室なんかにも合うんじゃないでしょうか。
ま、とにかく1人でやるよりは他の誰かと一緒がいいですね。鮮やかに生まれ変わった壁をバックに乾杯、なんてサイコーじゃないですか!