関西を中心に活躍する女性フローリスト、Tommyさん。ただ黙々と作業に没頭する自分自身を、工業製品などを作り出す工場に見立てて『Tommy製作所』という屋号で、お花や様々な植物のある空間や暮らしを提案してくれます。
そんな彼女が、いま力を入れている『花贈り』というサービスとは? すぐにでも始められるお花の楽しみ方とは? 実際にお花をアレンジしながら、トークは進んでいきました。
立体的な演出を求めて
自宅の玄関を利用した工房『Tommy製作所』を主催するTommyさん。オフィスやショップなどの生けこみや空間コーディネート、各種イベントのディスプレイ、さらにフワラーレッスンなどで、全国を飛び回る売れっ子フローリストです。
しかし、お花を仕事にするまでの経緯は、一風かわったもの。
「もともとはお皿を扱う会社で、一般のOLをやっていました。その時、ショールームで商品をよく見せるために、立体的な演出がしたくて、そのためにはお花だなと思ったんです。でもお花のことなんか、ぜんぜん分からなくて……。そこから勉強を初めて、もう16年になります」
きっかけとなるエピソードからも分かる通り、彼女にとってお花は、“目的”ではなく、あくまで“手段”。もちろんお花そのものを愛しつつも、それによって空間をコーディネートしたり、デコレートしたりするという意識を常に忘れません。
「お花を習っていると、運よく講師の方のフラワーショップで働かせてもらえることとなったんです。その後、結婚式場から声がかかってブライダルの仕事を始めました。大きな式場だったので、無数の案件を回しました。会場の装飾がメインですが、ブーケなどもやりましたね」
本来、人見知りだという彼女。しかしそれではブライダルの仕事は勤まりません。新郎新婦とコミュニケーションを図りながら、こだわりや好きなテイストなどを聞き出し、予算に合わせてカタチにしていく。結婚式場での仕事を通して、フローリストとしての腕に磨きをかけていったようです。
PHOTO by Genki Hisada
Once a month 花贈り
毎月一度、Tommyがセレクトする季節感あふれるお花をみなさまのもとへ。
初回はフラワーベースつき。2回目以降はアレンジをセットするだけなので、いらないフラワーベースもたまりません。
¥6,000(税込)