実用的でかつ美しく、日々の生活の中に寄り添ってこそ存在感が際立つ、普遍的なもの。そんな夢のようなインテリアにお目にかかれたときの感動と言ったら、ひとしおですよね。『TSチェア』は、まさにそんな理想像を体現したプロダクトです。
使って美しく、愛でて胸躍る、究極のミニマルデザイン。
滑らかで美しい曲線、ひと目みただけで印象に残るオブジェのような佇まい……。ため息が出るほどシンプルでエレガントなTSチェアですが、特筆すべきは、そのデザインだけではありません。
無駄のない、どこか優しさを感じられるシルエットは、唯一無二の存在感。
その誕生は40年前の1977年にまでさかのぼります。1945年にフランスで創業した老舗インテリアメーカー『Sentou（＝セントゥ）』と、フランス人インダストリアルデザイナー、ロジェ・タロン氏との取り組みによって誕生しました。一時、生産中止になったものの、2016年のパリ装飾美術館で開催された回顧展を機に、再び日の目を見るようになったのです。
そのシルエットが物語るように、素材も非常にシンプルで、たった１枚の合板から成り立っています。また、折りたたみ可能で、収納時の厚さはわずか22mmと、驚くほど極薄。棚のちょっとした隙間にも収まりますが、壁に立てかけておいても絵になりますね。
すべてにおいてミニマルで無駄がないので、流行に左右されない、普遍的なプロダクトといえるのではないでしょうか。
たたむとフルフラットになる、驚きの機能美。
ちなみに、デザイナーのロジェ・タロン氏が手がけたのは、インテリアだけではありません。自動車メーカー『プジョー』の『ミクロ３』、ヨーロッパ特急『TGV』の車両、老舗腕時計メーカー『LIP』の『Mach 2000』など、フランスの工業デザイン界に貢献し、後世に残る数多くの名作を生み出しました。
時代を超え、今も人々の支持を得ている彼のデザインは、生活の中でいきる“芸術作品”そのもの。そんなタロン氏の意匠を感じられるインテリアとともに、快適で美しい住空間を手に入れてはいかがでしょうか。
TSチェア
ロジェ・タロンによってデザインされた、最小限の材料とグラフィックのユニークさを兼ね備えた超薄型のフォールディングチェアです。
材質：ビーチ
サイズ（mm）：
W 460 × D 460 × H 730
※ 折りたたみ時：W 460 × D 22 × H 800
（価格・ラインナップは2018年12月現在のものです）
¥37,800（税込）
