美しくデザインされたものに出会うと、ちょっと嬉しくなりませんか? その瞬間、手に取り、触れてみて、使い心地を試してみたくなる。使い手をそんな気持ちにさせてくれるだけで、その商品には存在意義があるのだと感じさせられます。考え抜かれているからこそ、多くの人の目を惹きつける、そんなモノづくりの世界をみつけました。
コラボレーションで生み出される新しいもののかたち
大阪府豊中市にある『株式会社ハーズ実験デザイン研究所』が手がけるデザインブランド『METAPHYS』。同社はブランドコンセプトに共感してくれる多くのパートナー企業と共に商品開発を行っています。今まで、様々な企業の多岐に渡る商品を、総合的にプロデュースしてきました。
ショールームでは、そういったプロダクトの販売や、開発中のものまでも展示されているので、興味が尽きることはありませんよ。
例えば、従来品では当たり前のように受け入れていた課題を見直すことで生まれたテープカッター『elq』です。これまでは、片手でテープを引こうとすると、本体ごと動いてしまいました。それを、100%鋳鉄で製造することで、重さをプラス。その結果片手でもブレることなく、引きやすく、切りやすいカタチに生まれ変わらせたのです。
そして、そのデザイン性にも注目したいところ。テープをはめ込む芯の部分とカッターの部分を一体化したことで、スタイリッシュな印象に仕上がっています。それでいて、どこか柔らかく温かみを感じさせるのは、鋳物独特のザラザラとした質感だからこそ。ずっと使い続けることのできる道具であると同時に使うことへの喜びも生まれます。
この商品は鳥取県で明治30年創業された『松田安鐵工所』と共に開発したもの。高品質な鋳造、切削などの後工程にも高い技術を持つ企業ならではのものづくりと言えそうです。
ホワイトボード『safro』もそのひとつ。事務用品の多くは実用性ばかりが重要視されていたため、こだわりのインテリアや内装とはマッチしないという問題がありました。それを、使い勝手を向上させつつ、さまざまなスペースに調和するデザインとラインナップを実現しています。
まず、フレームを完全に失くしたことで複数のボードを連結させることもでき、マーカーやイレイサーは側面に収納することでスッキリとした印象に。横から少しのぞくマーカーは背面の仕切り板の位置を調節することで長さを揃えることもできます。カラフルな色をしまっておけば、可愛いアクセントにもなりそうですね。
フレームも2サイズあり、ボードの色もホワイト、ブラック、テラコッタレッド、モスグリーンがラインナップ。壁掛けタイプの他にはキャスター付きもあるので、インテリアや用途に合わせてコーディネートを楽しめます。
最良のデザインを追求し、使う喜びを感じるものを創り出すMEATPHYS。ひとつひとつを再構築し、自信を持って開発された幅広いジャンルの商品は、どれもみな五感やセンスに働きかける「感性価値」にあふれています。作り手と使い手を結ぶのは感動と共感なのかもしれませんね。あなたの感性に響くものを、見つけてみてはいかがでしょうか。
METAPHYS
オリジナルブランドの構築、商品デザイン開発、運営を行う事業部。ブランドコンセプトに共感を抱く多くのパートナー企業と共に、それぞれが持つコア・コンピタンスに基づいた商品開発を行い、共有のブランドを構築します。
froroがま口コインケースS
製品サイズ:約W70×H65×D6mm
重さ:約18g
カラー:キャメル/オレンジ/ネイビー/ブラック
公式サイト:http://www.metaphys.jp
(価格・ラインナップは2018年7月現在のものです。)
¥5,000(税別)