
デンマークやイギリスのビンテージ家具と食器のお店。ここ数年、流行している北欧テイストとはまたちょっと違った、遊び心のあるデザインは、いま見ても惹かれるものがあります。有名無名を問わず、生活を豊かにしてくれる家具を探している方におススメです。
大げさに主張しないけれど、こだわりはある。
ふたつ並んだ一軒家をそのままお店にしている『Lewis』。一歩お店に入ると、車通りの激しい外とはうってかわって落ち着いた空間になっています。やさしい印象の木の家具は1960年代から1970年代につくられたもの。どこか懐かしさも感じられます。
昔の北欧やイギリスの家具を選んでいる理由を尋ねると、オーナーの箙さんはこう答えてくれました。
「この年代の家具特有の雰囲が好きなんです。特徴というと、足元のヌケ感や遊び心のあるデザインでしょうか。扉の一部だけガラスになっていたり、取っ手のデザインがかわいかったり、そういったところにグッときます」
言われてよく見てみると、一見シンプルに見える家具も取っ手のデザインが凝っていたり、引き出しの中に鮮やかな色の布がはってあったりして、細部までこだわってつくられていることが分かります。
なかには、天板が拡張できるテーブルなど、さりげなく便利機能がついているものも。隠れたオシャレや使える機能を発見するのが楽しくて、1階、2階と置かれている家具を隈なく見て回りたくなります。
ちなみに、2軒並んだお店の片方は2階が食器売り場になっていて、フロア全体に60年代の北欧の食器がズラリ。こちらも家具同様、今の北欧のテイストとはちょっと違った感じが新鮮です。
あたたかな光が灯るお店。2つ並んだ入り口はどちらからでも。 すらりと長い脚が伸びているのが特徴。まぁるい引き手や全体にカーブを描いたかたちがかわいい。 椅子やテーブルの組み合わせかたもぜひ参考に。 一枚一枚、違う絵柄を眺めながら2階にあがっていくと…… 食器がこんなに! 食器類が充実しているのは『Lewis』の自慢のひとつ。





丁寧なリペアで使用感ゼロ。お気に入りとずっと一緒に。
『Lewis』では今の時代のインテリアにもマッチするデザインの家具をセレクト。店内のどこにも「古さ」は感じられません。引き出しを開けてみたり、ちょっと腰かけてみたりして、目の前のかわいい家具に夢中になっていると、誰かが使っていたものであるという事実もうっかり忘れてしまいます。
こちらのお店ではリペアにも力を入れていて、どの家具も新品と並べても遜色のないコンディションです。近くで実際にさわってみても、傷や色あせ、ゆがみのようなものは見つかりません。
「お店には、必ずリペアを終えてベストの状態に仕上がったものを置いています。お客様も『これからキレイになりますよ』と言われてもイメージしにくいと思うので」
無垢の木は表面を削って新しい面をだし、上からオイルを塗り直したり、古くなってしまった張り地は新しいものに取り替えたり。きちんとつくられた家具は手をいれれば、すっかり見違えるのです。
ちなみに、椅子の場合は状態がよければ、オリジナルのまま展示しているそう。その場合は、サンプルから好きな張り地を選んで、はり直してもらうことができます。
こう見えて、全部ビンテージなんです。 このサイドボードに使われているチーク材は今となっては、なかなか手にはいらない貴重な素材。丁寧にリペアしました。 北欧といえば、『ハンス・ウェグナー』。やはり、根強い人気だそう。 「うちだったら、何を置くかな〜」と妄想しながら見ると、楽しさ倍増。 買い付け時には『Lewis』らしさを意識。商品が入れ替わっても、置かれている家具のあたたかい雰囲気は変わりません。





デンマークやイギリスから海を越えてやってきた昔の家具も、丁寧にリペアを施した『Lewis』のものなら、長く使い続けることができます。シンプルだけれど確かな個性のある北欧ビンテージは、きっと一生物になることでしょう。
PHOTO by Yusuke Nishimura
Lewis

一点一点、自分の目で見て、自信を持ってお薦めできるものを買い付けています。ビンテージだからと構えすぎず、「かわいい」、「カッコいい」など、ぜひ素直な感覚で選んでみてください。人気のサイドボードは「これぐらいなら気にならないから」とTVボード代わりに買っていかれる方もいます。お部屋やライフスタイルに合わせて、自由に楽しんでいただけたらうれしいです。
by オーナーの箙さん
東京都目黒区目黒3-12-3
Tel. 03-3714-5788
Fax.03-3714-5788
12:00 – 19:00 水曜定休、火曜不定休