はい、完全に盲点でしたね。“壁をペイントする”っていう空間アレンジ。家具の配置替えやインテリアを買い足すレベルだともう満足できないし、かと言って、いわゆる本格的なリノベーションは簡単には手が出ない。
そんな時に、まずは壁1面だけ。見慣れた“日本の壁色”の壁が、思い通りの色に変わったら……。ほら、もうワクワクしてきたぞ。
“壁紙大国”に、新しい文化を。
土井さんの説明によると、ペイントは誰でも気軽に楽しめるものとのこと。道具を揃え、養生や、服が汚れないようにするなどの簡単な準備をすれば、あとはペタペタ、塗り塗り。最初から壁に挑戦するのが難しく感じるのであれば、家にある棚や椅子、雑貨などでペイントの雰囲気をつかむのもよいそうです。
ご自身も賃貸マンションに住みながらも、有孔ボードを使うなどして、ペイントライフを楽しんでいるとのこと。
「海外では、家の中に気に入らない場所があったり、気分転換をしたかったりすると、ホームセンターでペイントに必要なグッズを買い、自分たちで塗り替えてしまう文化があります。
ただ、日本は賃貸住まいの人が多く、また歴史的な背景もあって『壁紙大国』と言われるくらい、塗りの文化が根付いていません。「衣」や「食」は世界でもトップクラスに発達しているのに、「住」に目を向けると、自由に楽しむというレベルまではいっていない。私たちROOMBLOOMは、そこに着目して、新しい需要を喚起するために立ち上げられたブランドになります」
確かに、この池尻セレクトハウスは、誰にでも自慢できるくらい、ペイントを活用してオシャレに生まれ変わっています。
でもやはり、簡単だと言われてもハードルは高いもの。どれくらいの時間・手間がかかるの? 素人にも上手に塗れるの? 匂いはない? 失敗したら? そもそも、何を揃えて、何から始めたらいいの? ……あぁ、やっぱりなかなか手が出ない……。
「そうですよね。日本ではペイントに対して、まだまだ馴染みがないので、抵抗がある方が多いようです。
そこで私たちはショールームで接客をしながら、ペイントの楽しさや手軽さ、どういったことができるのかを伝えています。また、ワークショップやイベントを通じて、案外気軽に、簡単にできるんだよってことを、認知・啓蒙している段階です」
PHOTO by RENOVATION STYLE スタッフ / ROOMBLOOMより支給
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