vol.01 愛用品その1【WORKERS’ BOX(ハイモジモジ)】1/3
リノスタの記事で商品を知ってから即ポチ。今では会社と自宅で50冊以上は使っているというまでに、編集長・雨森が愛用する『WORKERS'BOX』は、もちろん巷でも大人気。リリースから2年近くたった今なお、テレビをはじめとした各種メディアに引っ張りだこなのは、みなさん、ご承知のとおりですよね。
自他ともに認める“収納マニア”である雨森が惚れ込んだその実力とは?? 開発にいたった背景や、ものづくりに対する志とは? ハイモジモジの松岡さんと松田さんをお迎えして、お話をききました。貴重なプロトタイプなども登場しますよ!
(取材日:2019.03.27)
Theme 1「収納マニアもうなる高いポテンシャル。もう完璧でしょう!」
【1-1】人気が爆発するその前は、毎日バドミントン?
雨森:そもそも『ハイモジモジ』という組織は、どうやって生まれたんですか?
松岡:僕はもともとライター業をやっていたのですが、それが少し落ち着いたタイミングがあったんですね。「次は何をやろうかな」と考える中で、その頃、『LIST-IT』というリストバンド型のメモを趣味でつくっていたので、それを商品として販売することができないかなと思ったのが、はじまりです。
雨森:その後、奥さんでもある松田さんが参加されたということですね。
松岡:そうですね。会社を立ち上げて約半年後に、今度は『Deng On』というキーボードに挟むメモ用紙を考えついて、その時に彼女が「今の仕事より面白そう!」ってことで、会社を辞めてきて、そこから2人になっています。
雨森:はじめから軌道にのりましたか?
松岡:いえ、半年くらいは会社としての売上は厳しいものでした。あの頃は、家の前にあった大学のキャンパスで、毎日バドミントンをしていましたね(笑)
松田:でも『Deng On』に関しては「売れる!」っていう予感というか、直感というか、すごく感じました。成功の足音が聞こえたんです。それで会社を辞めちゃって。
雨森:つまり松田さんの前職の関係で、工場などのつながりがあったということですか?
松田:そうですね。印刷会社とのつながりはありました。
松岡:『Deng On』を売り始めた頃に、直接、小売店に商品を持っていったんですが「うちは、問屋さんから仕入れているから」と断られて。まあ当然ですよね。そこではじめて「問屋さん」や「卸価格」なるものの存在を知りました(笑)。それを知らずにやっているものだから、価格設定も原価に自分たちの利益を少し乗せただけ。卸価格で取り引きをすると、売れれば売れるほど、赤字になるっていう(苦笑)。それくらい何も分からない状態だったんですよ。
雨森:とはいえ、その『Deng On』がジワジワと人気を高めていった。
松岡:はい。はじめは封入作業なども自分たちでやっていたので、発注が増え出した頃は、本当にしんどくて。頭痛で寝込みましたよ(笑)
松田:発注がどんどん来て、逆にイライラしていたよね(笑)
松岡:そう。急に売れ始めて、生産もまったく追いついていない状態でしたね。その頃から、やっと会社として回り出した感じです。
【1-2】素材がしっかりしていて、見た目もいい。そして何より、このサイズ感。
雨森:僕はもともと、収納は得意というか、好きな方で。きっちりやっていきたい派なんですね。
松岡:このオフィスを見れば、すぐに分かりましたよ(笑)
松田:ほんとにすごい! ファイルごとにきちんとナンバリングもしているし。
雨森:そのあたりはもう趣味というか、フェチの世界ですよね。ケースにナンバリングして、それぞれに何が入っているかは、クラウド上でスタッフ間で共有をしています。人生において、ものを探す時間をゼロにしたいんですよね。
松田:なるほど。だからこんなに片付いているんだ。
雨森:そんな僕のニーズをすべて叶えてくれるのが、WORKERS’BOXです。まずはデザインがかっこいいところ。次に素材がかたくて、しっかりしているところ。さらに薄いから、それほどものが入らないところ。これもポイントです。それでいて安い。もう完璧でしょう。
松田:わぁ、薄さを分かってもらえた。嬉しい!
雨森:収納って、細かく区切られていればいるほど、使いやすいんですよね。例えば、有名なバンカーズボックス。このオフィスでもたくさん使っていますが、これだとやはり大きすぎるんです。どうしても中でモノがグチャッとしてしまう。だから、バンカーズボックスの中に、さらにボックスを使うことで、区切りたくなってしまう。大きいカバンなんかもそうで、内側が区切られていないなら、バッグインバッグを何個も使いたい。じゃないと、中でグチャグチャになりますよね。
松岡:あなた、なっているよね。
松田:うん。いつも改札の前でカバンの中のSuicaを探してる(涙)
雨森:その点、WORKERS’BOXは、容量に限界があって、ちょうどいい大きさだなと。
松田:そこを分かってもらえたのは、本当にうれしいです。「なんでこんなに薄くしたの?」っていう声もあったんですが、私も薄さにはこだわっていて。厚いと、その中に何が入っているかが分からなくなる。でも2センチだったら、頭の中でも把握できるんですよね。
雨森:そうですよね。例えばこのオフィスの文房具箱がこれです。デルフォニックスのビュローボックスなんですが、これでもまだやっぱり大きいんですよね。だから箱の中を細かく区切っています。箱の中に箱を入れて、さらにその中に箱を入れて……。
松田:これは……好きじゃないとできないレベルですね……。
雨森:もはや、普通の人はひいちゃうレベルですよね(笑)
松岡:住所でいうと、◯丁目◯番◯号室まである状態というか。
雨森:そうです。つまり、この状態を自然に作ってくれるのが、絶妙な薄さのWORKERS’BOXなんですよね。
(つづく)
過去のリノスタでの紹介記事はこちら(2017年12月4日公開)
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ハイモジモジ
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ハイモジモジは思わず膝をポンと打つ、アイデアあふれるプロダクトを発信しているデザイン・ユニットです。