日々の暮らしに、家族の幸せに、色をつけて。【amycco.】
本サイトの人気コラム『BUNCHO SHOPPING CENTER ~文鳥ショッピングセンター~』を連載するamycco.さん。ともに暮らす文鳥ちゃん(←これが名前です!)とナイトキャップがトレードマークの旦那さん『あきぴょん』の2人と1羽がおくる生活を描いた四コマ漫画『文鳥ちゃん』は、2016年には書籍化されるなど、最近、急激に増えていると言われる文鳥フリークの中で、ちょっと崇められちゃうくらいの存在といってもいいでしょう。
特に何も起こらない。別段、昨日と変わらない。無意識の中で、それが続いていく……。そんな当たり前のような、でも奇跡のような、日常に転がる小さな幸せのかけらを丁寧に拾って紡ぎ出していく彼女の作品群は、見ているだけでも温かい気持ちにさせてくれます。
夢だった書籍化を経て、ブームの牽引者に。
あきぴょんと文鳥ちゃんの両方が大好きなamycco.さん。そしてamycco.さんの寵愛を受けつつも、あきぴょんにぞっこんな文鳥ちゃん。
2人と1羽が織りなす奇妙で微笑ましい三角関係を、コミカルかつハートフルに描いた4コマ漫画『文鳥ちゃん』は、2014年にWebマガジン『ART&MORE』にて連載をスタートさせ、たくさんのファンに愛される作品となりました。
「あの4コマは、Webマガジンの編集部の方が声をかけてくれたところから始まったもの。連載するのは楽しかったのですが、ストーリーを考えるのが本当に難しくて。
でも読んでくれる人の心が温まるようなモノになればいいなって思って、がんばって描いていました」
その思惑は多くの人にズバリとハマります。思春期の乙女のような恋心をもった文鳥ちゃんが、愛しのあきぴょんを真っ直ぐに思い、必死に追いかけるものの少し失敗したり、その姿をあきぴょんが優しく見守ったり、さらにそんな仲良しカップルをamycco.さんが嫉妬したり……。
ハートウォーミングなショートストーリーに心が癒されること、間違いありません。
そして2016年、全国の文鳥ファンを中心に大きな反響を呼んだこの4コマ漫画は、書籍化されることとなります。
「私、子どものころは文鳥の専門家になりたかったんです。でも何をしたらいいのか分からなくて、挫折しました(笑)
それから大人になって、文鳥に関するイラストや四コマを描くようになって、いつか文鳥の本を出すのが夢だったので、出版社の方から連絡をいただいた時は嬉しかったですね。もし出せるとしても、もうちょっと先かなって思っていたので」
文鳥ちゃんの魅力がたっぷりと詰まったこの1冊。微笑ましいストーリーがさらなる反響を呼び、文鳥ファンの中で、一種のバイブル的に扱われることになります。
日々の暮らしの中で、仲良し家族が織りなす様々なシーンをゆるやかに切り取り、作品に残していくamycco.さん。しかし、その創作活動はもっと幅広く、文鳥ちゃんに関わるものだけではありません。
実は各種広告物においても活躍中の彼女は、その知名度をどんどん高める売れっ子のイラストレーター/クリエイターとしての顔も持ちます。
「いまは雑誌やパンフレットなどの挿し絵のお仕事が多いです。
『1人で自由に描く』というのも楽しいのですが、オーダーしてくださった方とアイデアをふくらませたり、デザイナーさんやいろんな方の手が加わって形になっていく過程は面白いですね。コミュニケーションから生まれる化学反応というか。お仕事で絵を描くのは、1人では思いもしない形ができあがるところが好きです」
PHOTO by Genta Hisada
文鳥ちゃん
文鳥ちゃんは、羽のお手入れと恋に夢中な白文鳥の女の子。
人間の「あきぴょん&えみ夫妻」と一緒に楽しく暮らしています。
ところがある日、文鳥ちゃんはあきぴょんに恋をしてしまい……
あきぴょんをめぐる恋の三角関係の行方は……?
¥1,400円(税別)