アイデアと技術力で、アッと驚くモノづくり。【株式会社スライムデザイン / DOOGOO】

仕事でも遊びでも、使う道具はできればデザイン的にイケてるものを使いたい。それが大量生産されたアイテムではなくて、職人さんたちが時間をかけて手づくりしたものだったら、もっと気持ちいい!
そんな風に考えているアウトドア大好きっ子のみなさん、いいの、ありましたよ。
今年のアウトドアシーズンも到来目前。『DOOGOO』のテーブルを車のトランクからサッと出して、パパっと組み立てれば、キャンプ場の視線を独り占めできちゃうかも??

大学の先輩と後輩が、助走期間を経て、いざ。

東京・秋葉原と並び、日本有数の電気街として知られる大阪・日本橋(にっぽんばし)。家電量販店やゲームショップを中心とした商業ビルと、昔ながらの個人商店や一般家屋、さらにそこに“オタクカルチャー”をミックスさせたカオティックな街のど真ん中に、今回の取材現場はありました。

古い一軒家をリノベーションして生まれたグッドセンスなオフィスから出てきたのは、白いシャツと笑顔がまぶしいスライムデザインのお二人。

主に店舗などの空間設計を担当する吉田さんと、家具やプロダクトのデザイナーとして腕を振るう酒井さんは、3つ学年のはなれた同じ大学の先輩と後輩です。2016年の4月に法人化を果たし、約1年が経ちました。

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    オフィスのリノベーションも自ら手がけたとのこと。
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    笑顔、これ以上ないくらいに、はじけてる!

先輩である吉田さんが「いい意味で、変態」と評する酒井さんは、職人気質なデザイナーという印象。そして、そんな酒井さんに「僕にはない空気感やオーラを持っている」と言わしめた吉田さんは、気さくで物腰がやわらかく、バランス感覚に優れているイメージを受けました。

大学時代から特に深い関係性を築いていたわけでもなく、「将来は一緒に仕事をしよう」なんて話をしていたわけでもないと話すお二人。2009年にとある転機が訪れます。

「たまたまタイミングが重り、軽いノリで『お互いクリエイティブな仕事しているし、何か、面白いことをしたいな』っていう話になり、プロダクトやデザイン、商品企画に関わるコンペに、二人でつくった作品を出すという活動を始めたんです。その時は二人ともそれぞれの仕事をやりながらだったので、夜中に集まって、朝まで打合せをして、また仕事にいく、という感じでした。

するとビギナーズラックだったのか、やりはじめてすぐ、ポコポコと賞を獲ることができて。それで自分たちにはセンスがあるんだって、勘違いしたんですよね(笑)」

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    すぐに受賞しちゃった!(2009年コンペ時代の作品)
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    つぎつぎと受賞しちゃった!(2009年コンペ時代の作品)

当時、吉田さんはとある設計事務所で修行中の身。酒井さんは家具やプロダクト、空間などを取り扱うクリエイティブ集団として日本中にその名を轟かす『graf』のデザイナーとして研鑽に励む日々でした。お互いに仕事をしながら、夜な夜な、モノづくりに勤しむ。そんな生活を数年つづけた後、また次の転機がきたと吉田さんは話します。

「僕もずっと独立したいと思っていました。でもやはり、勇気が必要なので……。前の会社の実績を持って出ることもできないし、どうやって仕事をとったらいいのかも分からなかった。

そこで酒井くんに相談をすると『僕は、吉田さんと一緒にやるなら、いつでも!』って、すぐにでも仕事を辞める勢いだったんです。だったらこのタイミングしかないかなって」

独立するか否か、日夜悩んでいた吉田さんと違い、比較的、楽観的に考えていたのが酒井さんでした。

「僕は『何とでもなるだろう』『死にはしない』って思っていました。やってみてダメだったら、またどこかに雇われる道を選べばいいし。でも、吉田さんと一緒にやっていたら、そういう終幕を迎えることはないだろうっていう思いもありました。だから、彼のタイミングを待っていたんです」

「酒井くんは僕にとって、よくできた嫁みたいなもんですね(笑)」

コンペに提出する作品づくりに無心になって取り組んでいた間に、お二人の息はピッタリと合っていたようです。

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    先輩と後輩というより、よき夫婦??

“助走期間”とも言える数年間のコンペ生活を経て、2012年、『スライムデザイン』として二人は本格的に始動します。吉田さんは主に店舗設計、酒井さんは大手メーカーからの制作依頼などをこなしながら、時にコラボし、時に自分の領域に専念しながら、順調に事業を進めていきました。

それと同時に、オリジナル製品の開発にも着手。協働する職人たちと知恵を出しあい、素材や工程、デザインにまで徹底的にこだわった1点ものアイテムを発表していきます。その中で2016年にリリースしたのが、アウトドアブランドとなる『DOOGOO(ドゥーグー)』。このブランドは、吉田さん自身の体験から着想を得て生まれてきたと話します。

「その年、僕が家族でキャンプに行ったんです。するとそれが本当に楽しくて、すぐに『趣味にしたいな』と思いました。でも、その時は何ひとつアウトドアグッズを持っていなくて。どうせ趣味にするなら、それが仕事になったらそんなに楽しいことはないなと考えたんです』

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    普段は店舗の設計が、吉田さんの主なお仕事
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    飲食店なら、どんなテイストもお任せあれ。

キャンプには同行できなかった酒井さんも、吉田さんの意向に賛同。プロダクトの企画開発やデザインは自身の得意分野ということで、主導をとってプロジェクトを進めていきます。

「吉田さんの話を聞いて、僕もキャンプにすごく行きたくなりました。そして、どうせ行くなら吉田さんも言ったとおり、自分たちでつくったものを持っていった方が楽しいですよね。

そこで、ほしいテーブルが市販されていなかったこともあり、まずそこから着手したんです。外でコーヒーを飲むのにも必要だし、本を読む時にも使えますから」

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    酒井さんはオーダーメイド家具が得意!
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    世界に1つ、オリジナル家具をつくります。
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PHOTO by Genta Hisada / スライムデザインより支給

スライムデザイン

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株式会社スライムデザイン

〒556-0005 大阪府大阪市浪速区日本橋3丁目6-12
TEL:06-6556-9050

http://slymedesign.jp/

2WAY table “T-03”

T-03_01

High:w.845(top.800) d.500 h.400 [mm]
Low:w.800 d.500 h.270 [mm]

仕様/木部:オイル塗装 金物部:ステンレス黒染め
※ 脚(高さ)1種類で購入:各価格より6,000円引き

¥55,000円(税別)

¥65,000円(税別)

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