仕事でも遊びでも、使う道具はできればデザイン的にイケてるものを使いたい。それが大量生産されたアイテムではなくて、職人さんたちが時間をかけて手づくりしたものだったら、もっと気持ちいい!
そんな風に考えているアウトドア大好きっ子のみなさん、いいの、ありましたよ。
今年のアウトドアシーズンも到来目前。『DOOGOO』のテーブルを車のトランクからサッと出して、パパっと組み立てれば、キャンプ場の視線を独り占めできちゃうかも??
“天才的な発明”で、よりコンパクトに
2016年より販売をスタートさせたアウトドアブランド『DOOGOO(ドゥーグー)』。字面も響きもポップでインプレッシブ。目にも耳にも残りやすいそのブランド名の由来を説明してくれたのは、酒井さんです。
「このブランド名は、もちろん『道具』に由来しています。そして『DO(する)』や『GO(行く)』といった前向きで意欲的な言葉を含んでいて、また、DOOGOODOOGOO……と連続して並べると『GOOD』が現れる。
小学生の言葉遊びみたいですが、そういう方が、多くの人の心に残りやすいかなって」
ブランド第1弾としてリリースされたのは、ロールトップテーブル『T-01』。ポイントとなるのは、使わない時や持ち運ぶ時に、非常にコンパクトにまとまることです。中心となって開発を進めたのは酒井さんでした。
「市販されているテーブルにも、天板を丸めることで、小さくまとめられるものはたくさんあります。でも、それらはそこまで小さくならない。なぜなら、足の部分がそこまで小さくならないからなんですよね」
従来の「コンパクトにまとまる」ことを謳ったテーブルは、主に2台の「ロの字」のフレームを脚とし、横から見ると「X」のカタチに組み合わせて固定させるもの。ミュージシャンがライブの時にキーボードを乗せるスタンドと言えばイメージしやすいでしょうか。
ただそうなると、「ロの字」であるが故に、真ん中は空洞にも関わらず、かさが減らず、どうしてもムダが生まれます。その問題の解消に成功したのが、『T-01』でした。
脚を組んで……
天板を乗せられるようにして……
丸めてあった天板を乗せれば……
簡単できあがり!
持ち運ぶときは、たったこれだけ。
考え抜かれた構造や優れた機能性、カラーをチョイスできる楽しさなどを有し、ブランド第1段にして、ひとつの到達点のように思える『T-01』。しかし、さらなる改良を加えた後継モデル『T-02』『T-03』もすでに発売中です。
『T-02』が生まれる元となったのは、2つのパーツに天板を挟み込むことで、自動で天板が固定されると同時に、収納時にはコンパクトになるという、従来からある組み合わせ型のテーブルシステムです。
その組み合わせの仕組みに新しい発想を持ち込み、カタチにしたのは酒井さんと、DOOGOOの製作を担当している木工職人の駒井さん。その構造を見て、吉田さんは「天才的な発明ですよ、これは」と笑います。
「金具のつくりこそが、このプロダクトのポイントですね。『Uの字』になっている金具を木の穴に差し込むだけで、固定されるんですよ」
酒井さんは自信に満ちた表情で説明をしながら、実際に『T-02』を組み立ててくれました。
電車にも持ち込めるような小さなかたまりが、見る見るうちに立派なテーブルに早変わりしていきます。かかった時間は1分程度。ちなみにこの金具の部分の構造は特許も出願中とのことです。
“ヘンテコ”なカタチの金具に木を差し込み……
天板を入れていきます。
4枚を入れたらできあがり。
木と金具があいまった質感がカッコいい!!
持ち運ぶ時は、なんとこれだけ。
収納するための構造にアイデアが詰まっているだけではありません。木や金具の質感までもこだわり、デザイン的な完成度も高めた『T-02』。
モノの良さや使う楽しさ、持ち運びの便利さ……。「自分たちが楽しみたい」というところから始まったDOOGOOが、抜群のクオリティを併せ持ったプロダクトへと昇華された瞬間でした。
PHOTO by Genta Hisada / スライムデザインより支給
スライムデザイン
2WAY table “T-03”
High:w.845(top.800) d.500 h.400 [mm]
Low:w.800 d.500 h.270 [mm]
仕様/木部:オイル塗装 金物部:ステンレス黒染め
※ 脚(高さ)1種類で購入:各価格より6,000円引き
¥55,000円(税別)
¥65,000円(税別)