今となっては廣瀬さんにとっても素敵な思い出となった最初のご夫婦。しかし、とうぜん一筋縄にはいかなかったそうです。

「とにかく、やったことがないので、右も左も分からない。まずは会場探しからですが、どこならやっても大丈夫なのかすら分かりません。また新郎新婦から『バーベキューをしたい』というリクエストがあったので、自分たちでお肉を用意しないといけないし、フリードリンクに対応してもらえる酒屋さんも探さないといけない。前日からケーキを保管するための冷蔵庫も必要だし……」

屋外の空間を１日だけパーティー会場として使う。それはつまり、すべてを自分たちで用意する必要があるということ。

「会場の下見」といっても、そこにはイスもなければ机もない、当然、お花もお料理もありません。何でも自由にできる分、決めないといけないこともたくさんあって、準備はかなり大変なのでは？

「はい、大変です（笑）。こだわり始めると、もうエグい……。一般の結婚式場やホテルで式を行う場合、会場を選んだ時点で、部屋の大きさや使える机・イスの種類、会場のレイアウトなど、自ずとある程度が決まったということなんです。

だけど、アウトドアは、完全にオーダーメイド。制約は何もないのですが、途方もないくらい決めていかないといけないことがたくさんあります。だから僕が最初に確認するのは、その覚悟がありますかっていうこと。もちろん、私たちがお手伝いはしますけどね」