何よりも、新郎新婦との信頼関係構築を大切にするという廣瀬さん。実際、式が終わった後も、新郎新婦と長く関係が続いていくことも多いそうです。

「『こだわりはないけれど、何となく外でやりたい』とか、『少しでいいから人と違うことができるかな』とか、それくらいフワッとした考えでいいんです。僕はそういう人と一緒につくり上げていくのが得意なのかもしれません。逆に自分たちでテーマとかコンセプトとか、しっかりと決められる人は、もっと大手の同業他社さんにお願いしても大丈夫。でもそういう人ばかりではありません。何回も丁寧に打合せを重ねて、オリジナルでメモリアルな１日が出来上がると最高ですね」

アウトドアに潜むポテンシャルは果てしなく、まだまだやれることはあるはず。新郎新婦さんが抱く「世界に１つだけのパーティー」の夢を、もっとカタチにしていきたいと廣瀬さんは語ります。

「僕はブライダルの会社に勤めたことがあるわけでもないですし、きちんと学んだこともありません。でも今はそれがいい方向に進む１つの要因になっているのかもしれないですね。『ブライダルはこうあるべき』なんて、すべて無視していいと思っていますし、実際にそう伝えています。どんなリクエストをされても『いいんじゃないですか？　ま、今まで見たことはないですけど』って（笑）」 

「こうあるべき」から、少し外へ視野を広げるだけで、無限に広がっていく可能性。人生にたった１度でもっともスペシャルな１日。あなたは普通でいい？　それとも個性、出してみる??