とってもスパイシーで、独特の香りはすぐに病みつきに、色目にも鮮やかなタイ料理は、いまや日本でも大人気。そんなタイ料理を通じて、たくさんの人をつなぎ、楽しい時間を作り出していくのが、「おいしみ研究所」を主催するみもっと先生です。
現地タイ仕込みの本格的なレシピを学びつつ、むしろ料理中のコミュニケーションや、過ぎていく時間自体を存分に楽しめるっていうのは、料理教室の新しいカタチなのかもしれません。
現地で培った知識で、何か面白いことができるかな?
東急東横線の都立大学駅から自由が丘方面に向かう線路沿い。古いビルを改築・手直しをして営まれている飲食店やヘアサロン、雑貨屋さんなど、心惹かれるお店がたくさん並びます。
その一角、錆びた鉄がいい味を出すビルの外階段を3階まで上がると、おいしみ研究家、みもっと先生の料理教室、「おいしみ研究所」があります。
「以前、夫の仕事の関係で1年3ヶ月ほど、タイに住んでいました。そこで出会ったのがタイ料理です。現地の専門学校で本格的に勉強して、日本に帰ってきました」
そう話すみもっと先生。カラフルで鮮やかな衣装がとっても印象的です。
もともと、友人同士で集まったり、お祭り騒ぎをしたりするのが大好きだったというみもっと先生。タイに行く前から、DJイベントやホームパーティーでお料理をふるまうことも多かったそうです。
とは言え、それはもちろん趣味レベルのお話でした。ところがタイからの帰国後、ふとしたことから話がコロコロと進みはじめます。
「帰国後、知人のお店のイベントで、タイ料理を作らせてもらうタイミングがあったんです。それがすごく好評で、定期的に行うようになり、人もたくさん来てくれるようになりました。
そこから、大阪で出張料理教室を開いてほしいという依頼がきたり、他の場所からも声がかかったりするようになってきて、これは何か面白いことができるんじゃないかなって考えはじめたんです」
そして「おいしみ研究所」をオープンしたのが2016年の5月。日本ではなかなか学べない本格的なタイ料理を知ることができる教室として、人気を博しています。