とってもスパイシーで、独特の香りはすぐに病みつきに、色目にも鮮やかなタイ料理は、いまや日本でも大人気。そんなタイ料理を通じて、たくさんの人をつなぎ、楽しい時間を作り出していくのが、「おいしみ研究所」を主催するみもっと先生です。
現地タイ仕込みの本格的なレシピを学びつつ、むしろ料理中のコミュニケーションや、過ぎていく時間自体を存分に楽しめるっていうのは、料理教室の新しいカタチなのかもしれません。
教室だけじゃない! お料理を通じて、たのしく騒ごう!!
みもっと先生の料理教室に通う生徒は、本当にさまざま。20~30代の独身女性、平日はデスクワークをして週末に訪れるOLさん、お子さんのいる主婦、もちろん男性もいるし、タイ料理店のシェフが来ることもあるそうです。おいしみ研究所に来れば、誰でも本格的なタイ料理にチャレンジできるものなのでしょうか。
「はい。誰でも大丈夫ですよ。たとえば普段はまったくお料理をしない男性でもすぐに楽しめると思います。調理方法も意外と簡単。混ぜるだけとか炒めるだけ、みたいなメニューもあるんです。
調理器具も基本的には日本の家庭にあるキッチンツールで大丈夫。違うのは、クロックヒンという石臼くらいかな? ハーブやスパイスをガンガン潰すので、臼が絶対に必要なんです」
料理教室に加えて、ケータリングサービスも行っているとのこと。会社やお家にいながら、普段は食べられない本格的なタイ料理が楽しめるなんて、最高ですね。
「最低限の下ごしらえをした上で、そのお家のキッチンをお借りしてつくります。会社の場合はキッチンがあるところじゃないとダメですけどね。
前菜とサラダが2品くらい、あとはメインとカレーやスープなど、6品とデザートが基本かな。企業からの依頼だと30人前くらい。お家だと10人前くらいが多いですね。みなさん、とっても喜んでくれますよ。」
「あとは、この教室でパーティーをすることもあります。知人を招いて、私がお料理を出しながら。あそこにカードゲームがあるでしょ? みんなが仲良くなるために、ああいうゲームをやったり、“利きチョコ”をやったり……」
UNO以外は見たこともない、でも愛らしいビジュアルのカードゲームがたくさん。誰も知らないゲームのルールを説明するところから始まって、美味しいお料理もどんどん出てくるパーティー。参加したみんなが、すぐに打ち解けていく様子が目に浮かびます。
「けっきょく私は、人を仲良くさせるのが大好きなんです。もちろん、お料理がメインなんですけど、それもあくまでツールというか……。だから私は1人の時はお料理はしないの。どこかに飲みに行っちゃう(笑)。みんなで楽しく騒ぐことが大好き。極端な話、私が提供するのはお料理じゃなくてもいいくらいなんです」
お料理はメインでありながらも、あくまでツール。大きな目的はみんなで仲良くなって、楽しく騒ぐこと。そのスタンスにこそ、みもっと先生のお料理の本質が見え隠れしています。