関西を中心に活躍する女性フローリスト、Tommyさん。ただ黙々と作業に没頭する自分自身を、工業製品などを作り出す工場に見立てて『Tommy製作所』という屋号で、お花や様々な植物のある空間や暮らしを提案してくれます。
そんな彼女が、いま力を入れている『花贈り』というサービスとは? すぐにでも始められるお花の楽しみ方とは? 実際にお花をアレンジしながら、トークは進んでいきました。
たった1輪で変わる生活の彩り
暮らしに彩りを与える植物たち。色鮮やかな花々がもたらす華やかさ、緑が与えてくれる癒やし、観葉植物によるスタイリッシュな空間アレンジや、造形的な面白さから生まれるクリエイティビティ……。
やはり、お花のある生活は誰もが憧れをいただいてしまいます。
「それだけじゃありません。お花はもっとたくさんのことを私たちに与えてくれますよ。例えば、お花を飾ろうと思った時に、お部屋が散らかっているとお花が映えないんです。だから、いつもキレイに片付けておこうとする気持ちが芽生えます。
他にも『花贈り』のユーザーからは「子どもが香りを嗅いでいた」なんて声もいただきました。新鮮な体験だったんでしょうね」
都会では味わえない自然とのふれあいが家の中で。街なかにあるフラワーショップではあまり見かけない種類が多いのがTommyさんの作品の特徴です。それを観た子どもたちのテンションも少し上がっちゃったのかも!
「お花を楽しもうと思うと、確かに面倒な部分もあるかもしれません。長持ちさせるためには、水も入れ替えないといけないし、茎も切っていくのが望ましい。観葉植物を置くにしても、その子が心地いい場所、つまり光が届く場所を探してあげる必要があります。でも、それに代わるうるおいが暮らしの中に見えてくると思いますよ」
ちょっとした手間と引き換えに得られるもの。その恩恵を受けるために、人類は長くお花を愛し続けてきたということですね。
「ほんの1輪でも構いません。自分がいいと思ったなら、それはキレイなはず。デザインなんて自由でいいですよね。そうやって、生活にお花を取り入れて、好きなように楽しむのがいいと思います。
あとアドバイスとしては、お花や植物を飾る花瓶や器も、インテリアに合わせてチョイスした方がいいですね。そこに意識が行かない人が多いように思います」
1輪からでもスタートできるのがお花。まずは自由に楽しんでみることが大切なようです。そして、もう少しキレイにアレンジがしたくなったら、そこから習うもよし、ネットなどで調べるもよし、そんな時間も作れないのであれば、『花贈り』をオーダーして、さらに気軽に楽しむ方法もあります。
特別な日の演出に、また普段の生活に彩りを添えるために、お花を飾って空間を演出する。そんな、もっともポピュラーで、かつもっとも根源的とも言える空間演出の方法を、少し新しい気持ちで見なおしてみたいですね。
PHOTO by Genki Hisada
Once a month 花贈り
毎月一度、Tommyがセレクトする季節感あふれるお花をみなさまのもとへ。
初回はフラワーベースつき。2回目以降はアレンジをセットするだけなので、いらないフラワーベースもたまりません。
¥6,000(税込)
WRITER'S VOICE
1つ1つ、手作り。お花がある生活、どう変わるかな?
まずはフローリストというお仕事の大変さにビックリ。朝の4時に起きて市場に行き、大きな木々を自分で車に運んだりしているとのこと。華やかそうに見えて、本当に大変だ!
Tommyさんの工房、街のお花屋さんのイメージとは一線を画すシックで大人な印象。彩度の強いカラーはあまり見られず、それが好印象でした。Tommyさん自身が市場に足を運び、実際に自分の手でアレンジしたお花が届くと思うと、余計に嬉しいですね。